導入事例 社会科デジタル副読本-山口県山陽小野田市「はっけん!山陽小野田」 Case Study

社会科デジタル副読本 山口県山陽小野田市『はっけん!山陽小野田』

子どもたちが「見て・聴いて・感じて」故郷に興味を持つ
社会科デジタル副読本を教育委員会と共同で作成

山陽小野田市教育委員会様の想い

子どもたちが、自ら課題意識を持って学習できるデジタル教材に。

 山口県山陽小野田市教育委員会様は、「自律した学習者を育てる」ことを学校教育の本質と捉えており、子どもたちの学習への意欲や興味関心を高めるために、デジタル技術の活用を検討しました。
 その結果、小学校社会科副読本「はっけん!山陽小野田」の内容見直しを行うタイミングに合わせて、副読本のデジタル化を決定。
 このデジタル副読本を通して、山陽小野田市の産業、歴史・文化、郷土の発展に貢献した人物などを紹介し、子どもたちの故郷への興味関心を高め、自発的な学習を促すことを目指しています。

学校現場の声を取り入れ、教育委員会と共同でコンテンツづくり。

 このプロジェクトでは学校現場の声を取り入れ、教育委員会と共同でコンテンツを開発しました。編集原稿は山陽小野田市教育委員会様から提供いただき、当社でデザイン及びコンテンツ制作を担当。約8ヶ月にわたる作業の中で、定期的な会議を通じて進捗を確認し、実際の授業に参加して先生方の意見を聞きながら、デジタル副読本を完成させました。
 これまでの紙媒体の副読本では難しかった動画や、360度VR映像による視覚的なコンテンツ、またクイズや地図機能など、デジタル技術を活用することで、子どもたちが学びたいという気持ちを喚起することに成功しました。

96%の子どもたちが「楽しく学習に取り組めた」と回答。学習意欲を高める結果に。

 令和5年1月から1ヶ月間、山陽小野田市内の小学校で実証授業が行われました。この授業では、「教科書にはない魅力がたくさんあった」という子どもたちの感想や、「とてもわかりやすく、すぐに頭に入ってきた」という意見が寄せられ、96%の子どもたちが「楽しく学習に取り組むことができた」と回答しました。また、先生方もデジタル副読本に対して肯定的な評価をし、「子どもたちの興味を引くことに成功した」「子どもたちが自ら学習に取り組む姿勢が見られた」との声がありました。

 令和6年4月からは、山陽小野田市の全ての小学校でデジタル副読本「はっけん!山陽小野田」を使った社会科の授業が開始されます。また、この副読本は市のホームページでも公開され、より多くの人々に山陽小野田市の魅力を広く伝えるツールとして活用されることが期待されています。

実装したコンテンツ一覧

  • ページジャンプ
  • WEBリンク
  • 動画(ポップアップ)
  • アニメーションGIF
  • スライドショー
  • 地図コンテンツ
  • クイズコンテンツ(択一)
  • クイズコンテンツ(ズームアウト)
  • クイズコンテンツ(穴埋め)
  • 360度VR映像
  • ワークシート
  • 書き込みノート

先生方からの声

シビックプライド醸成に向けて、「学ぶことが楽しい」と思えるデジタル副読本に。

この副読本は「協創によるまちづくり」の源となるシビックプライド醸成にも資するものであり、デジタル化によって児童の興味関心を高め、楽しく効果的な学びを提供したいという思いで作成しました。
完成したデジタル副読本は、紙面の構成や色合いなどデザインがとても見やすく、紙媒体では実現困難だった拡大表示や動画・音声の再生などが可能になるので、「学ぶことが楽しい」と思えるデジタル教材となりました。
デジタルの強みを生かした動画・360度映像等の視覚的なコンテンツやクイズ機能など、楽しく、深く学ぶためのコンテンツに溢れており、児童がふるさと山陽小野田への興味関心を一層高めることができます。また、デジタル化されたことで、一般にも閲覧可能になり、市民のシビックプライドの醸成を図るほか、シティセールスのツールとしても活用できるものとなりました。
今後は、このデジタル副読本が地域とともに創られていく教材を目指し、内容のさらなる充実を図っていきたいです。
山陽小野田市教育委員会 学校教育課 指導主事

児童たちの興味関心が高まり、学びが深まるのがデジタル化のメリット。

山陽小野田市らしい明るいデザインやキャラクターが楽しいこのデジタル副読本は、児童たちからも好評で、「写真や動画がきれいで理解しやすい」との声が多く聞かれました。また、家族と一緒に見ることで話題にもなり、市の情報を手軽に調べることができるというメリットも感じています。
制作にあたっては、予算内で資料を精選し、紙媒体からデジタル化する際に原稿を大幅に変更する作業に苦労しました。
デジタル化により、実物に近い教材が提供されるので児童の興味関心が高まり、学びが一層深まります。さらに、情報をいつでもどこでも素早く情報を見ることができるので、児童一人ひとりの能力に合わせた学びや教職員の業務効率化による学習時間の確保が可能になりました。
主に小学校3・4年生の社会科学習の教材として作成しましたが、他学年や中学生でも市について調べたい時に利用しています。また、教職員も教材研究の資料として活用し、教育の資質向上にも寄与しています。
今後は、児童や教員がオリジナルのデジタル副読本を制作するなど、新たな学びを創造できるようにしていきたいです。
山陽小野田市内小学校 校長

実際の教材をご覧いただけます!

はっけん!
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